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Silverbullet

Author:Silverbullet
ルエリ鯖主に7ch/モハフは3鯖
名前の由来は「銀の弾丸」で、通称ギンダマン。
勇者とは究極の器用貧乏である。

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柳に蛙と小野道風
 半年以上前、映画「サマーウォーズ」を見て以来、ちょっとした花札ブームが来ていたわけですが、勇者の好きな札はこいこい最強の出来役「五光」に必須な11月の20点札、つまり表題の「柳に蛙と小野道風」なんです。
 ちなみに花札(任天堂謹製)は一年の12月それぞれに花が割り当てられており、花だけの札に加え、動物がいたり短冊があったりするいい札があります。
 ちなみに、
  1月 … 松、松に赤短冊「あかよろし」、松に鶴
  2月 … 梅、梅に赤短冊「あかよろし」、梅にウグイス
  3月 … 桜、桜に赤短冊「みよしの」、桜に幕
  4月 … 藤、藤に短冊、藤にホトトギス
  5月 … 菖蒲、菖蒲に短冊、菖蒲に八橋(おやつのアレではない)
  6月 … 牡丹、牡丹に青短冊、牡丹に蝶
  7月 … 萩、萩に短冊、萩にイノシシ
  8月 … ススキ、ススキに雁、ススキに月
  9月 … 菊、菊に青短冊、菊に盃
  10月 … 紅葉、紅葉に青短冊、紅葉に鹿
  11月 … 嵐、柳に短冊、柳に燕、柳に蛙と小野道風
  12月 … 桐、桐に鳳凰
 という構成。

 必ずしも季節とは一致しておらず、特に11月扱いの柳は、嵐の札があったり、蛙がいたり小野道風が傘をさしていたりすることから、6月などの梅雨の季節がふさわしいのではないかと議論をかもしておりました。

勇者「ふふふ、小野道風さんのコト、調べてきたぜ。聞きたいか?
知人「むしろ喋りたいと見たが。
勇者「テラ喋りたい。聞いてくれ。
知人「話を聞こうか……
勇者「小野道風さんはこれまで中国様式だった書道から進歩し、和風書道の基礎を築いた人だそうだ。
   その道風さんがある時スランプに陥り、自分の才能の無さに悩んで書道をやめようかと考えていた頃、
   雨の日に散歩に出ると、柳の下で蛙がぴょんぴょんしていたと。
知人「そんな情景をどこかで見ましたね。具体的には花札あたりで。
勇者「うむ。まさにその情景だよ。
   その蛙を見て、やさぐれていた道風さんは
    『バカな蛙だ、どう頑張っても柳の葉に飛びつけるはずがない』
   と、冷ややかに様子を見ていたんだそうだ。だがその時、不意に風が吹き、柳がしなったかと思うと、
   見事、蛙が葉に飛びつくことに成功したんだそうだ。その時、道風さんは悟ったという…
    『バカは私だ。蛙は一生懸命に努力して偶然をものにしたのに、私はそこまでの努力をしていない』
   そして道風さんは血の滲むような努力を重ね、書道家として大成したのだという。
知人「まさかのいい話だった…
勇者「君にもあの札の良さがわかってもらえただろうか。
知人「今の話を知っていたから、あの札が好きだったんだっけ?
勇者「全く知らなかったね。
知人「このやろうwww

 しばし別の話題

知人「ところでホームズ、まだ解けていない謎があると思わないか?
勇者「なんだい、ワトソン?
知人「その蛙は柳の葉にとびついて、その後、何をしたかったのだろうか。
   それがどうも腑に落ちないのだ。
勇者「日本には八百万の神様がいらっしゃることを前提に考えれば答えは簡単だ。
   書道の神様が小野道風さんの才能を惜しみ、スランプから脱出するきっかけをくださったのだろう。
   もちろん蛙の努力から自らを省みた道風さんの謙虚さも大きく作用したことは疑いようがないが。
知人「思わず納得しそうになったが……
勇者「もちろん今のは俺の思いつきであって、根拠はない。
知人「ちょwww
勇者「正直蛙のことまで知ったこっちゃないっすよwww
   あ、ところで、木の枝に泡状の卵を生む蛙がいてだな、その種だとすると合理的な説明が(以下略

 ちなみにこのエピソードも史実かどうかは疑わしくて、史料として残っている最古のものはは江戸時代に浄瑠璃でこの話が演じられたというもの。花札の絵柄は明治時代以降このカタチになったらしい。同じ頃、小野道風さんの上記エピソードが国定教科書に載ったために広まったというのが有力と見られている。
 小野道風さんは平安時代の人物だから、まあ創作のセンが濃いとは思うが、いずれ勇者にも国定教科書(!?)に載るような素敵エピソードのひとつも欲しいところである。

日常 | 18:18:52 | Trackback(0) | Comments(4)